19??/戯曲
ルネ・ペラジー
サド侯爵を取り上げた芸術作品全般に渡って、最高の水準に達したも の。戯曲としては勿論、一介の”サド論”としても優れた内容で、下手なサドの研究書や論文よりはるかにサ ドを理解できる。最後の最後までサド侯爵本人が登場しないストーリー構成もインパクトがあり、我々はサド 侯爵夫人、ルネ・ペラジーの主観を通してサドの人物像に迫っていくのだ。
(ザッピー浅野)