1995/critique
サド侯爵の人生、代表作品についてコミック調で簡単に説明してあるもの。かなり安っぽい作りで、雰囲気的にもかなり下品な感じである。サドの入門書として編集された様だが、挿し絵の下等さなど、全くサドを知らない人が見たら悪印象を持つことは間違いない。その分内容的にはちゃんと近年のサド研究に基づいて最新の情報を網羅してあるようなので、むしろある程度サドを知っている人が全体的な知識を補足し、頭の中でまとめるのに適している。
(ザッピー浅野)