マルキド・サドの演出のもとに シャラントン精神病院患者によって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺(通称:マラー/サド)/The Persecution and Assassination of Jean-Paul Marat as Performed by the Inmates of the Asylum of Charenton Under the Direction of the Marquis de Sade(a.k.a. Marat/Sade)

ピーター・ブルック監督/Peter Brook

1967(1966?)/イギリス映画


   


 素敵でしたよ〜!!
映像的にも美しかった。

投稿:tomomi


ペーター・ヴァイスの戯曲による、有名な演劇の映画化。タイトルが余りにも長いので通称「マラー/サド」と呼ばれている。僕もずいぶん前に見たが、歴史的な真偽性はともかく、サドが精神異常者達を使って演劇をするという題材自体は大変面白く、映像的にもかなり優れた作品。主演のサド役は「時計じかけのオレンジ」のパトリック・マギーで、本当のサドはもっと太っていたと思うが、雰囲気的には見事なはまり役と言ってよい。他に目ぼしい顔ぶれでは、ケン・ラッセルの「恋する女たち」や「ボーイフレンド」などでお馴染みのグレンダ・ジャクソンが作中劇のマラーを暗殺するシャルロットを演じる精神異常者役で熱演。劇の中盤で間違えてラストシーンを演じてしまい、サドに「早すぎる」といって怒られるシーンの大ボケぶりが面白い。彼女は実は演劇版の「マラー/サド」(ニューヨークのブロードウェイ等でで公演)にも出ていて、これが映画デビュー作である。

(ザッピー浅野)

殺害直後のマラーの肖像画(ルーヴル美術館所蔵)


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