サドの作品を語るうえで、決して忘れてはいけないのがこの書簡集である。獄中から彼が妻や友人に宛てて書いた手紙が集められたこの本は、彼の文学作品よりも面白いとさえ言われる。サドの小説を読んで、伝記を読んで、もうひとつ彼の人間性に深く近寄りたかったら、この本を読んでみよう。
(ザッピー浅野)
サドの手紙