佐々木孝次訳/せりか書房/初版1968年/研究書
サドと言えば澁澤龍彦、澁澤龍彦の読者でサドファンであれば上記の著書が見当たらないのは驚きです。
情報提供:夢丸
フランスで早くからフロイト理論を翻訳・紹介しつつその血肉化に努めた著者は、サド・マゾヒズム、エロティシズム、無意識と時間への深い精神分析学的洞察の中から、時間・愛・死という人間存在の究極の秘密に迫る。
・サド・マゾヒズムの生心理学的考察
・エロスの本質的アンビバランスについて(トプシーとアルキビアデス;アンビバランスの概念;愛の欠乏について;結合を希求することの空しさについて;エロスの現実の外へ逃避する試み;自己に対する人間のアンビバランスについて
・無意識と時間(幼児の時間;時計・この教育者;思春期の時間;成人の時間;空間、われわれの環境;睡眠時の夢における時間からの逃避;覚醒時の夢における時間からの逃避;愛の陶酔における時間からの逃避;麻薬の陶酔における時間からの逃避;神秘的体験の陶酔における時間からの逃避;無意識と時間;無意識、時間、死;医学、仕事、信仰による時間と死に対する抵抗;人間の提出した時間への問い;綜合的、批判的結論)
紀伊国屋・和書籍データベースより引用